Friday, February 21, 2014

ちーず



街をウロウロすることが少ないほうだと思うのだけど、街に出るとかなりの高確率で誰かに道を尋ねられる。昔からその傾向はあり、それがニューヨークに住んでいても変わらない。なぜ私?、といつも思うのだけど。
昨日はまず駅にて。14st N/Q/R Uptown 行きでアジア人のおっちゃんに、「N/Rで34st に行ける?」と。(答え:N/Q/Rどれでも行ける。Qが早く来たら快速なのでそっちのほうが早い、と言ったけれど各駅のほうが早く来たので、乗り込むときに「これでもいんだよね?」と確認された。)
電車を降りた後は、6ave x 23rd あたりでブラックのきりりとしたご婦人に 「ホールフーズ〈基本的に良いものしか置いておらず若干お高め〉ってこのへんにある?」と。(答え:14st x Union Sq, on Broadway が一番近い。トレーダージョーズ〈ホールフーズより全体的に価格が安いスーパー〉はすぐそこにある、と言ったけれどトレーダージョーズではだめだったらしくホールフーズに向かっていった。) 今日はパーフェクトに案内できる内容だったのでスッキリ!
そんなことを経て用事を済ませるべく歩いていたら、こんなお店を発見。

結婚式の証人をしてくれたかたの名前がビーチャーさんというのですが、ずっと何かお礼をしなきゃと思っていたところに一昨日がバースデーだったことを知り、なんてこと!と、なんだか一大事な感じを勝手に抱いていたおりました。お店が目に入ってすごく驚いいたのだけど、すごく急いでいたので、とりあえず(なぜか)外観の写真を撮影。方向音痴なわたくしですが、用事を済ませたあとにちゃんと戻れました。
 試食したflag ship というチーズがおいしかったので、いいじゃんいいじゃん、と思ってチーズ数種類と、 beecher’s と入っているチーズプレートなどなどをつめてbeecher’s と入っている木箱に入れてもらい、そのまま会社の近くまで持っていてお渡しできました。めでたしめでたし。

このお店、社長はもちろんビーチャーさん!...と思いきや、カートさんだった!!!ビーチャーはミドルネームらしい。
http://www.beechershandmadecheese.com/

もともとシアトル発祥のチーズやさんようで、いまはシアトルとニューヨークに一店舗ずつあるみたい。でもシアトルはマーケットの中に店舗を構えているだけれど、ニューヨークのはちょっとしたイートインスペースもあるのでその場でスープやサラダなども食べることができて、オフィスワーカーらしき人たちが軽いランチをしていたりもしました。チーズはもちろん、瓶詰めのピクルスやジャムなどチーズと一緒に美味しくいただけるものも売っています。ちょーちっちゃいディーンアンドデルーカみたいな。(コンセプトはちがうけど。) 地下にバー・レストランもあるようなので、今度行ってみたいっす。

チーズ、自分の分も買ってしまいました。

気になるNo Woman、Earthy, Spicy って書いてあるけど、口当たりはクリーミーで全然辛くない。個性的。 店員さんおすすめの Flag Ship Extra Aged(4年)は、若干ザラっとした口当たりのあとにとろけるので、パルメジャーノレッジャーノのような感じ。flag ship (15ヶ月)はExtra Agedとは口当たりが全然ちがい、まろやか。全部うまーい!
ちなみにマイ祖母(故人)は、「石けん食べてるみたい」という理由でチーズが嫌いでした。石けん、、、食べたことないでしょうに。 

Friday, February 07, 2014

ごーすと


世に出る曲はクレジットの登録によって印税が発生するので、曲のリリース前までに誰がどういうクレジットで登録するのかをはっきりさせるのは当然。クレジット無しということを前提に相応のお金をもらって仕事をした場合、ゴーストライターというか”そういう仕事”としてやったと認識していなければならないし、その曲がいくら売れようと印税は入って来ません。だから仕事をする上で、クレジット表記についてはリリース前に必ず確認されるべきことなのです。

…ワタクシ現代のベェトォベンって呼ばれてたという人を、無知を晒すようでなにですが、人も作品も存知上げませんでした。未だに曲をちゃんと聴いていないです。いやぁでもいくら作品がバカ売れしたからって、18年一緒に仕事をして来た人に対して今更「自分が曲を書いてた。」って出て来たりなんて、普通はしないでしょー、墓場まで持ってくっしょー、よっぽどクレイジーな人が人が出てきちゃうのかなぁ、、、と、ゴーストライターどうこうという記事を一番最初に見たときに思ったわけです。

が、、、全然全くそんな問題じゃなかった!

せんせい(ゴースト)の会見を拝見したところ、せんせいの仕事に対する姿勢が垣間見え、現代のベェトォベンって人がどんな人ってのが垣間見え、もぉ私としては「せんせいかわいそう!」としか言いようがなくなり、このニュースへの興味は「で、聴こえるの?ほんとうに聴こえないの?」っていうところだけになってしまいました。
すてきなパートナーと18年も仕事が出来ていたベェトォベン…。制作の過程はバンドみたいなもんで(クラシック界の人には一緒にするなと怒られるかもだけど!)、プロデューサーと作曲者という関係性のようにお見受けするし、せんせいもベェトォベンと一緒に作品を作っているの楽しかった時期もある様子。
それが、ベェトォベンがなんだかおかしくなってきちゃって手に負えなーい!もうやりたくなーい!でもやらないって言ったら自殺するとか言い出すしぃ。耳聞こえないとかウリにしはじめちゃってマジでか?!曲聴いてコメントしとったやないか〜い!!!曲がオリンピックでも使われちゃうしぃ、この人の実態がオリンピック後に知れ渡ったらまじヤバくない??どどどどどどうしよう、、、、と苦悶しはじめてしまったと、、、。
全聾というのが嘘だったと証明されたわけではないけども、本当にそれが嘘であったとすれば、エンターテインメイトに昇華しきれない嘘。

嘘つくポイントが、「たぬきだっていいじゃなーい!!!」で済む問題じゃないなかったっつーね。(1:33-)



それから最初に記事を読み出したとき、流した涙を返せみたいな論調に対して「結局ヒトは音楽を聴いてないのか。」と私自身も浅はかにも思ったけれど(もちろん「曲自体はすばらしいのに」と言っている人も沢山いるようだし、そもそも私が未だに聴いてないけど!)、いやこれクラッシックというジャンルのものだったんだんだんだ。クラシック音楽って、その時代背景だとか、作曲者がその時どういった想いで作曲したかなども含め聴かれ、学問として分析される音楽、ダヨネ!(ポップスだってもちろん学術的に分析されることはあるけど、アプローチが違う。)そういう意味でも、作曲者がどんな人でどんな風につくったのか、ってのが重要視されて然るべきなのかも、、、。

などと私なりに解釈した上で、せんせいが「共犯です」と謝っちゃう気持ちもなんとなく理解できたというか。。。むぁぁ...心が痛い!!!

どーでもいいけど、記事みてた時に出て来たコレの並び、最後が可笑しかったのでキャプってしまった。

しもやけ注意。

Friday, January 31, 2014

みずしま



採血をする機会がありまして。
チャイナタウンの、小さなギャラリーでもありそうな小さな雑居ビルにある、小さなクリニックに行ってきました。

採血の部屋に入る前に、受付の女子が先生に「彼女、日本人ですから!英語でね!」と大きな声で言い、受付女子は私に「ごめんね!なんで英語で話してるの かって聞くものだから!」と言ったのです。しかしながら私が部屋に入ると先生は、英語ではなく日本語で「ニホンジンデスカ〜!」と。
それから私に背中を向けて何か作業してたのに、パッと振り向いて「ワタシニホンダイスキ、エート、、、シムラケン!! スキ!」と言った。
…そうねそうね、志村ケンは偉大。
「ニホンのウタもスキ!」....再び作業、で、振り向いて「…カンパイ!」と。
あ、歌のね。長渕ね。
「15年前にシンジュクとハラジュクイッタ!スゴイ!ニホンイイヨ〜!」と言ったあとに突然、「ワタシはビルマ人。」と言った。

あれっ!?中国人じゃないんだ!??で、ミャンマー人、って言わずにビルマ人って言うんだ!?なんで?その違いは!???などと思いながらも、私の口から出た言葉は「『ビルマの竪琴』って映画、知ってますか?」だった。
そこから「アベサンガンバッテル」という話の流れで落ち着き、採血終了。

『ビルマの竪琴』、、、「知ってますか?」などと言った割にはそういえば全く覚えてないなぁ思いトレーラーを探し、見始めたら完全に引き込まれてしまい、映画のほーーーんの一部観ただけなのに、泣けた〜〜〜!!!!!



Wednesday, January 29, 2014

ふむふむ

結婚によっての環境の変化は全く無いのですが、一番大きなことは私がアメリカ永住権(グリーンカード)を申請できることであります。申請の為の書類はひとつではなく沢山あり、それぞれの書類に「申請料」がかかります。
メインの書類はまずそれぞれ、$1070 と、 $420 の模様。高っ!

任意で労働許可証を申請できる、ということもわかりました。しかしその申請料金が、$380。高っ!!!
私は今、O-1 、通称アーティストビザというのを持っており、アメリカ国内での音楽関係の仕事は許可されております。仕事環境は現状維持だからいいんじゃないかと思ったのだけれど、グリーンカード申請中に今のビザが切れてしまうと違法労働になってしまうということなのか?? そう考えると保険と思ってもらっておくべきかなぁ、、、。労働許可証、、、、、。

そんなことを考えながら家を出て、今日一日中脳内再生されていた曲。

〜「はたらくひとたち」オープニングテーマ 〜

しごと ごとごと 見ているうちに
はたらくひとに なりたくて
なりたいな なれるかな なりたいけれど たりないな
● ● も ●●● も足りないな
でも今なりたい
まわれよ地球 働く人に なりたいな

......
メロディーも、コーラス(さび)前の2小節のブリッジ 「ちゃーちゃちゃ ちゃちゃちゃちゃーちゃちゃ」も頭の中で再生されているのに、歌詞の 「● ● も ●●● も 足りないな」、の「● ● も ●●● も」の部分だけどうしても思い出せない。

何が足りないのかしらん!????

愛 も お金も?
努力 も 才能も?
実力 も 権力も? 
言葉 も 態度も?
なに も か も ?

..... ...本日一日出ずっぱりだったのからようやく帰宅し、ついにググりましたところ正解は、 「とし も ちから も」 でした。
なるほどスッキリ〜!!!

歌詞は見つけることはできたけれど、曲そのものが聴けるようなものは全く見つからない!全く!! (しかしながらニコ動で、オープニングテーマこそないものの、動いているけんちゃんとふむふむを見ることができて感動しました。)

ウチには、けんちゃんとふむふむ がいるので、バックトラックを自分でつくって唱えよう。



次の私の作品は はたらくひとたち OPカバーですが、本日はひとまず、MoliquL のシングルが発売(デジタルリリース)されました。何卒よろしくお願い致します。

Saturday, January 18, 2014

ゆびわ



久しぶりに寄ったレコ屋で「ごはんができたよ」が35ドルで壁に掲げてあるのを見て、迷ってしまったのです。盤の状態もチェックせず結局買わなかったのだ けど、その日は非常に珍しい買い物をしておりました。...普段全然することない、指輪。その壁のレコードより安いのをペアで。
そしてその翌々日、朝8時半に役所へ出向き、式をしてきました。
式 と言っても予約など出来ないので、整理券を取って待って、順番が来たら、チャペルという名のただの部屋で「誓いますか?」「誓います」というのと指輪交換 をするくらいの2,3分程の簡単なもの。だから格好は気にしなくていいのだけど、写真を撮りたいのでヘッドドレスをすることにしたらA氏が「葬式?」 と…。



私たちの式はおそらくその日の4番目だったと思います。2014年1月14日の4番目、で葬式に参列するような 格好をしているワタクシ。..4はしあわせのシ〜!
待ち合い室には、2人ともアジア人(多分チャイニーズ)の若いカップル(嫁が白いウェディングっぽいワンピースで婿がタキシードという結婚式らしい格好)、2人ともブラックのレズビアンカップル(婿側はストライプのパンツに蝶ネクタイ、嫁側はカジュアルめなワンピース)、2人ともがおそらく50代と思われるカップル(今すぐに軽いハイキングにでも行けそうなほどカジュアル)、そして私達。
順番が来て部屋に通されると、司祭さん(??なんて言うんだろ)役のかたが「指輪の交換しますか?」と聞いてくれました!…指輪、、、、要らなかったじゃーん!!!!!

でもこの、「普段指輪をしないけど仕方なく安いのを買って持っていった」、という話を何人かにしたら、「自分のときはそんなこと聞かれず否応なしに指輪の交換はあった」という人が多くて、その場で指輪が必要なことを知って人に借りたとか、たまたまあったキーホルダーのリングを指輪代わりにした、とかという話も聞い たので、その日の職員のかたが気を使ってくださる良いかただったというだけなのかもしれません。

式に行くのは自分たち2人と、1人以上の証人とい う役割の人に来て頂かなければなりませんので、前の日に、毎朝会社に早く来るというA氏の仲の良い同僚B氏にお願いしたところ快く引き受けてくださり、私達よりも前に市役所に到着し、ブーケなんて微塵も考えていなかった私に薔薇をくださって、写真も撮ってくれて式のあとに朝からシャンパンを開けられるところを探して連れていってくださり3人でボトル一本楽しく飲ませて頂いて、、、と、軽くお願いしただけなのに非常〜〜〜にお世話になってしまいました。B氏には足を向けて寝られません。
ちなみにこの朝っぱらから飲んだ後、 私ら全員ごくフツーに仕事に行きました。

このシャンパン美味しかった!


というわけで、わたくし、今年更新しなきゃいけないはずだったアーティストビザの手続きを免れましたー!IDの名前を変えるのが面倒なので名前も変えなかったし全く生活環境も変わらなので、無理に○○婚と名付けないとならないとすればビザ婚だけど、かと言って5年もいっしょに住んでいる人と結婚したので偽装のビザ婚じゃないし。タイミングっす。

追記:市役所内のハリボテの前で記念写真の撮影が可能 !



Friday, January 10, 2014

がす



先日バンドの練習スペースを出る時、私がガギを閉めた後にジョッシュが「アンプ切ったか見る。」とわざわざもう一度鍵を開けた。アンプの電源はちゃんと切っていた。
しかしジョッシュがしたその確認行為は、その日の朝の私の恐怖を思いださせた。
その日、家を出る時に「ガス…」と、鍵をかける前に何気なく確認しに戻ったら、Lowで点いていたのだ!朝はガスを使っていないから、点けっぱなしで寝ていたのだ!!!

前日、家に帰ったのが深夜をまわり、お腹がすいていたので冷蔵庫にあった生ラーメンを茹でて食べた。茹で上がったラーメンはザルにあげて湯を切った。そして普段なら空になった鍋をひとまずコンロに戻しそうなものなのだけれど、幸い鍋はコンロには戻さず(その辺りの行為は無意識なので全く覚えがないのだけれど)、そのままシンクに直行していた模様。夜中の味噌ラーメンは、それはそれはおいしかったさぁ。
鍋をコンロに戻してたら、溶けてたよねー。気がついた時にはボーボー燃えてたかもしれないよねー。

アンプを確認したジョッシュに、そういえば、とその話したらもう、ヒいてた!
...ヒくよねー。アンプ壊れちゃうどころじゃないもんねー。

..............気をつけます。

Friday, January 03, 2014

あけました



あけてしまいました。

12月22日から、おヴァケーションに行くことはずっと前から決まっていたので、私の仕事納めは自動的に10日早まりました。おヴァケーションがずっと前から決まっていたならそれに合わせて予定が組めたでしょうよ、って話なんですがそれはなにせワタクシなもので、11月下旬から12月20日までは、私にとってはこれまでに類を見ないほどの異常な忙しさでした。
とにかくOld Monk のアルバムのミックスという大仕事は絶対に終わらせたかったので、それ以外の頼まれた仕事は少しずつ進めて「やってまっせ〜」というそぶりをみせつつ結局ほとんどは今年に持ち越してしまったのだけど、アルバムのミックスは無事終わったのでスッキリです。ミックスは私のボスであるダンさんに依頼しましたので私はアシスタントエンジニアとして軽く携わりましたがそれよりも、プロデューサー的な立場でミックスされたものに対して責任を持って監修する役割でした。結果的に私が提示したものに対してメンバーから何も文句はなかったけれども、もっともっとエゴの強い者の集まりだったら大変だろうなぁ。バンドというのは絶妙なバランスで成り立っているのであります。

おヴァケーションですが、カナリア諸島ではなく、アンティグアバブーダという国の、カリブ海に浮かぶ小さな島、アンティグア島に行くという機会に恵まれました。ニューヨークでは寒い中めちゃくちゃバタバタバタバタバタバタしていたのに、飛行機で4時間程度のその島に到着した途端暑く、私自身は何にも追われることはない状況になり、そこには基本的には海と太陽とスコールしかなく、否、見たことのない鳥や魚や植物、そして美しい景色がたくさんあったのだけども、まるで漫画というか映画というか、フェイクみたいなところでした。


しかしながら豊かな国ではなさそうで、そしておバケーションの場所としてももうあまり人気がある場所ではなさそうで、投資を途中でやめた人も多いのか建築が中途半端なまま放っておかれているらしき建物が非常に多く見られました。
そこに一週間居て妙に気になったのは、SUZUKI車のシェア率の高さ。ニューヨークのZIPCAR(時間貸しのレンタカー)で私がよく借りるのはニッサンのセントラかホンダのシヴィックで、街でスズキ車を見かけた覚えもないのだけれど、アンティグア島ではSUZUKIとTOYOTAが大人気のようでした。一日車を借りた日がありましたが、それはTOYOTA の LUV4 でした。放射能検査済、というステッカーがフロントガラスに、車内の日よけに貼ってあるステッカーが日本語でしたので、日本から輸入したものそのままのようでした。アンティグア島では日本と同様、左側通行の右ハンドルでした。

日本からはハワイやグアムのほうが便利だから、わざわざアンティグア島にバケーション行く人はなかなかいないでありましょう。
たった一週間といえどもそれまでのバタバタっぷりから大きく一転したので、まるでロングヴァケーションでありました。

大滝詠一さんのアルバムは、アナログが何枚か実家にあるはずだけれども、A Long Vacation は CDで持っていたので一番良く聴いていました。月並みかもしれませんが一曲目の『君は天然色』という曲が大好きなのです。心よりご冥福をお祈り致します。