Saturday, September 17, 2011

去年のNY観光 #1

一昨日の夕方ころだったか、急に肌寒くなりました。
去年のこの時期は両親がこちらに来ていたのです。暑いかもしれない、と言っていのだけれど肌寒くなってしまい、羽織れるものを買いたいとなったことを思い出しました。9月中旬の、一週間の滞在でした。

私が住んでいるアパートは4階まで階段を使わなければならず、膝の調子がよろしくない母親には厳しい為、マンハッタンにあるアパートメントホテルを手配しました。エレベーターがない建物だったので、先ず私が見学をさせて頂いて、2階までの階段の数が多くないことを確認してから予約をしました。小さなキッチンが付いたワンルームのアパートで、炊飯器、電子レンジ、食器なども揃っており、クイーンズサイズのベット、バスタブ付きのシャワー、食事が出来るテーブルや大きなテレビもあり、フラワーディストリクト(花屋さんが並ぶ通り)という好立地。窓もありました。
私は一度、マンハッタン内のアパートメントホテルで、シャワーとバスルームが共同の、窓がない、とても清潔とはいえない部屋に宿泊したことがありますが、部屋から天気が全くわからないというのは妙でしたし、昼間に明るい外に出れば、戻った部屋の薄暗さがどうにも心地悪かったので、窓の無い部屋は避けたかったのです。
 何にしてもぴんきりですが、ニューヨークでは特に、良いものと悪いものの差が大きいように感じます。ホテルでも食べ物のクオリティーでも、何でも。「幾ら何でもそこまでは…。」というのが当たり前に存在しますので、両親の宿泊場所を選ぶにあたり慎重にならざるを得ませんでした。

飛行機は日系のほうが快適と聞くので(主に乗務員の接客の点でだと思います)、JALでの往復を手配しました。私自身は、海外と日本の往復で日系を利用したことがないけれど…。一番安い料金のチケットを探すと、なかなか日系には当たらないのです。
余談ですが、アメリカンエアラインの機内食が今のところダントツで不味いです。 (全てエコノミークラスの話。アップグレード席については知りません。)

両親からは特にどこに行きたいという要望がなかったので、60歳を過ぎた夫婦がそこそこ楽しめそうな観光スポットを考えてみたところ、色々とリストアップはできましたが、一週間のうちに実際に行けたのは、その中の数カ所です。

特に二人が楽しかったと言っていたのは、国連本部。

私は一度行ったことがあって、見学にガイドさんがつくのは知っていました。しかし両親は英語が理解できるわけではないので、もしかしたら観光用に日本語のガイドはないのかなと思い調べたところ、見つけましたよ!
http://www.unic.or.jp/know/tours/index.htm
日本語ツアーが行われるか、出発する時間はその日によって異なりますので、前もって212-963-7539で朝10時以降に確認してください。

私は都合で同行できませんでしたが、あるのかないのかわからない日本語ツアーに、両親は参加することができました。「翌日からは国際会議が始まるのでしばらく見学ができなくなる。」という日だったようです。


私自身が思いのほか楽しめたのが、ロッカフェラーセンターの展望台。ニューヨークの展望台といえば、「エンパイアー ステイト ビルディング」か、「ロッカフェラー センター」なのですが、ある時友人がアドバイスをくれたのです。

「ロッカフェラーセンターの方が良いらしいよ。エンパイアーステイトが見えるから。」


…ほんまや!

セントラルパーク


たかいぞ たかいぞ ろっかふぇらー

さようならー!

つづく。

Sunday, September 11, 2011

Man On Wire

2011年9月11日は、911から10年、311から半年、という日だったそうです。
私には信仰している宗教はありませんが、教会でのバッハのレクイエムの合唱があることを知ってとても聴きに行きたくなりました。
私が使う路線は工事が行われていたようで、自宅の最寄り駅から、マンハッタンに出る途中の「ロリマー」という駅まではシャトルバスに乗らなければなりませんでした。出不精な私にとっては面倒なのだけれど、バッハのレクイエムを聴きに行こうと決めたのです。

シャトルバスを降りて、電車に乗ろうとしたら

乗りたかった電車、此処からも、なかった・・・。

他のラインを使わないと マンハッタン アイランド には辿り着けないのですって! たまに出かけようとしたらこんな仕打ちさ。タクシーを拾ったところで開始時刻に間に合わなそうだったので、諦めました。
静寂な教会でのレクイエムを聴くことで、己の弔う心と祈りの気持ちが具現化されるような気がしたのだけれどそんなことは自己満足でしかなのかしらんなどと考えつつ、ニューヨークから東北にボランティアに行っている友人のことを想っております。

で、映画を観ました。家でですが。

MAN ON WIRE


ある日、歯医者の待合室でワールドトレードセンターのツインタワーの完成予想図の記事を見て、「このタワー繋いで、綱渡りしたーーーい!!!」となったフィリップさん。その記事を破って歯医者を飛び出しました。歯は痛かったけれど心は高ぶるフィリップさん!!!
…そこから実際に、ツインタワーで綱渡りをするまでのドキュメンタリーです。実話!
主にフィリップさんと、フィリップさんに協力した人々のインタビュー、及び再現ビデオで構成されております。当時の写真やビデオも随所に出て来てきます。記録されるべき素晴らしいテーマの映画だと思います。インタビューもそれぞれが大変に興味深いです。
が、私個人としては途中から「奇跡体験!アンビリーバボー」を観ている気分になってしまいまして…。ストーリーはゴール(判っている結果)に向かって淡々と進み、特にどんでん返しみたいなこともないですし、途中で「長いなー…」と思いはじめてしまって、私個人としてはしまっていまいち入り込めなかった、というのが本音です。
しかしながら、今日という日にワールドトレードセンターに夢を懸けた男の物語を観たというのが、なんとも複雑且つ妙な感慨深さを覚えております。

Monday, September 05, 2011

RILEY

9月の第一月曜は「Labor Day(レイバーデイ、勤労感謝の日)」で、祝日です。私は普段、勤労を感謝される程働いておりませんので、この三連休も遠出はせず、ほとんど家におります。

そんなわけで、旅に出かけた友人の犬を預かっているのです。その犬の名前は 「Riley」

カタカナで書くと「ライリー」のはずですが、R と L の発音が混ざっているので、ワタクシ油断してしまうと、名前すらまともに呼んであげられないのです。

ライリー 雄 2歳。シェパードと何かのミックス。

彼は英語しかわからないだろうけれど、私が話かけても英語で返事をしてくれるわけではないので、無意識に日本語で話しかけてしまいます。

「なんか話かけられてるっぽい…。」


「よくわかんないけど笑とけ」

「はぁ...」


…… ........


「あ!ここから外が見えるんすか?」

… 散歩に行きますか?



「まじすか!」


…散歩に出かけたライリーさん、興味本位でこのゲートの下を覗いたら

ネコが シャッッッ って飛び出して来て、シャーーッッ ってなってた…。
めちゃくちゃ怒ってる…。ちょーーー見られてますけど…。

「あせったー!! この辺の猫、こわいっすねー!」


いや、普段そうでもないですけど…。ベイビーが居たのかもしれないですね。


ライリーさん、まためっちゃくちゃ見られてますけど…。


「もう外、いいっすわー。疲れた。」


… 壁際に寝返りうってー 背中できいているぅ 


「アア アアア アアア アーアー 
アアアー アア アア アアア〜〜〜〜」



Saturday, September 03, 2011

RとLの件

Lost In Translation


「日本人は何故か、 R と L を逆に発音する。(Rの音をLで、Lの音をRで発音する)」と思っている英語母語話者がいます。実際は、逆に発音するというわけではなくて、日本語の発音には R と L の発音の区別がない為ごっちゃになってしまっているのだと思うのだけれど、この「逆に発音する」という思い込みは、この映画の主人公であるシャルロットの、この台詞からだと思います。

Why do they switch the "R" and the "L"s here?


この台詞を探すために映画を観なおしましたよ…。嗚呼、日本行きたい。
ウチにあるDVDには、哀しいかな日本語字幕がなかったのですが、検索したところ下記のようです。

シャルロット;
なぜ日本人は R と L が苦手なの?

日本語字幕は、台詞として成り立つように書かれているので「苦手なの?」という訳になっているようですが、この「苦手」の詳細は、switch = 入れ替わる、なのです。

私個人としては、日本語の「RA RI RU RE RO」の発音は「LA LI LU LE LO」だと思っており、日本語は R の発音をするより L の発音の率がより高いと思っています。だから、R が L になってしまう場合が多いのではないかしらん。この映画の中でも、そのような描写があります。

シャルロットの夫(カメラマン);
The label guy just kept saying "More lock and loll"

日本人娼婦;
Lip my stockings」(on youtube http://youtu.be/lPQ6VQzuyxU )

もし誰かに、「Herro! 日本人が英語を話すとき、L と R が入れ替わるよね!不思議だね!あはは!」なんて言われようものならば、私は「Really!? 映画の受け売りでモノを言わないでくれるかな。」と言いたくもなりますが、実は私自身、「 "Learry" じゃない、"Really"。」と指摘されたことあるので、その昔は練習なんかもしたものさ…。

以上、ここまでが前ふりのつもりだったのですが、長くなってしまったので、また後ほど。