Sunday, September 11, 2011

Man On Wire

2011年9月11日は、911から10年、311から半年、という日だったそうです。
私には信仰している宗教はありませんが、教会でのバッハのレクイエムの合唱があることを知ってとても聴きに行きたくなりました。
私が使う路線は工事が行われていたようで、自宅の最寄り駅から、マンハッタンに出る途中の「ロリマー」という駅まではシャトルバスに乗らなければなりませんでした。出不精な私にとっては面倒なのだけれど、バッハのレクイエムを聴きに行こうと決めたのです。

シャトルバスを降りて、電車に乗ろうとしたら

乗りたかった電車、此処からも、なかった・・・。

他のラインを使わないと マンハッタン アイランド には辿り着けないのですって! たまに出かけようとしたらこんな仕打ちさ。タクシーを拾ったところで開始時刻に間に合わなそうだったので、諦めました。
静寂な教会でのレクイエムを聴くことで、己の弔う心と祈りの気持ちが具現化されるような気がしたのだけれどそんなことは自己満足でしかなのかしらんなどと考えつつ、ニューヨークから東北にボランティアに行っている友人のことを想っております。

で、映画を観ました。家でですが。

MAN ON WIRE


ある日、歯医者の待合室でワールドトレードセンターのツインタワーの完成予想図の記事を見て、「このタワー繋いで、綱渡りしたーーーい!!!」となったフィリップさん。その記事を破って歯医者を飛び出しました。歯は痛かったけれど心は高ぶるフィリップさん!!!
…そこから実際に、ツインタワーで綱渡りをするまでのドキュメンタリーです。実話!
主にフィリップさんと、フィリップさんに協力した人々のインタビュー、及び再現ビデオで構成されております。当時の写真やビデオも随所に出て来てきます。記録されるべき素晴らしいテーマの映画だと思います。インタビューもそれぞれが大変に興味深いです。
が、私個人としては途中から「奇跡体験!アンビリーバボー」を観ている気分になってしまいまして…。ストーリーはゴール(判っている結果)に向かって淡々と進み、特にどんでん返しみたいなこともないですし、途中で「長いなー…」と思いはじめてしまって、私個人としてはしまっていまいち入り込めなかった、というのが本音です。
しかしながら、今日という日にワールドトレードセンターに夢を懸けた男の物語を観たというのが、なんとも複雑且つ妙な感慨深さを覚えております。

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